SNSなどでは、外国人観光客に対する不満や疑問の声を目にする機会が以前より増えてきた。観光客の増加による経済効果は期待されている一方で、マナーの違いや文化的なギャップによって、国内の住民がストレスを感じる場面も少なくない。観光客と地域住民が双方にとって心地よく過ごすための取り組みは求められている。(フリーライター 武藤弘樹)
最近、日本国内では外国人観光客によるトラブルが話題になっている。例えば次のようなニュースが報じられた。
北海道小樽市の水族館では、無料で貸し出しているベビーカーが連続して盗まれる事件が発生した。施設の担当者は「海外からの観光客が多い時期だったので、それが影響している可能性もある」と話している。
長崎県対馬市の和多都美神社では、これまで韓国人観光客による迷惑行為が度々問題となってきた経緯があることから、氏子や崇敬者以外の立ち入りを禁止する決定が下された。一部メディアは「国籍を問わず観光客の立ち入りを禁止」と報じたが、実際には「崇敬の念があれば誰でも参拝は可能」と神社側は説明している。
また、中国人観光客による民泊トラブルも報じられた。予約時は1人で申し込んでいたものの、実際には6人で宿泊し、部屋は散らかり放題、備品の持ち去りも確認されたという。最終的には経営者からの請求に応じ、宿泊者が支払いに応じたため事態は解決した。
これらのニュースはいずれも3月24日に報道されたものであり、同様の事例やSNS投稿は日々ネット上で大きな注目を集めている。
一方で、日本の良さを再発見させるような投稿もSNSで数多くシェアされている。これらは、海外との比較や外国人観光客の視点を通じて、日本の優れた点を改めて伝える内容となっている。
特に治安の良さや、公共マナーの高さ、街の清潔さといった日本の魅力は、SNSで頻繁に取り上げられている。そのため、こうした良さが外国人観光客によって損なわれてしまうと、日本人にとって大きな残念さや不満につながりやすい状況がある。
さらに、最近の移民受け入れ政策への不安や不満も、外国人観光客への反感と重ねて語られることが多くなっている。
時には「外国人=外敵」といった極端な見方が広がる場面もあるが、その背景には日本の将来や治安への不安が関係していると考えられる。現在、日本ではインバウンドへの反発と、移民政策への不満が複雑に絡み合い、そうした感情が表面化している状況にある。
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