「同じ年齢なのに、あの人はどうしてあんなに若々しいの?」「最近、同級生が一気に老けた気がする」——そんなふうに感じたことはありませんか?
実は、老化のスピードには個人差があり、早く進む人とゆっくり進む人がいることが、近年の研究で明らかになっています。
では、その差は何によって生まれるのでしょうか。どうすれば“老けにくい体”を目指せるのでしょうか。今回は、老化の進行メカニズムと生活習慣との関係について、医療や脳科学の専門家による最新の知見をご紹介します。
老化の6割は遺伝、4割は自分次第?
順天堂大学大学院 医学研究科の内山安男教授によれば、老化とは「生物が成熟期を過ぎ、加齢とともに心身の機能が不可逆的に低下していく自然なプロセス」だといいます。ただし、その進行には明確な“個人差”があるのも事実です。
脳科学者であり『80歳でも脳が老けない人がやっていること』の著者でもある西剛志氏は、こう説明します。
「老化はさまざまな要因が複合的に影響していますが、統計的に見ると約6割は遺伝的な要素によるものです。一方、残り4割は環境要因——つまり、日々の生活習慣や考え方次第で変えられる部分なんです。逆にいえば、4割は自分の努力で“老けにくく”できる可能性があるということです」
食生活が老化を左右する!避けたい食品と積極的に摂りたいもの
老化のスピードを決める重要な生活習慣のひとつが「食事」です。国立がん研究センターと東京大学が実施した大規模調査によると、高GI食品(血糖値が急激に上がる食品)を多く摂る人は死亡リスクが高く、脳血管疾患リスクは32%も高かったことが明らかになっています。
さらに、さまざまな食品をバランスよく食べる「多様な食習慣」は、老化のスピードを遅らせるうえで重要です。約4万人の女性を対象とした追跡調査では、1日の食品摂取数が多い人ほど認知症発症リスクが33%も低かったという結果も。
何を食べるかを自分で考え、選ぶという行動は、脳の活性化にもつながります。
抗酸化で体を守る!老化予防に効く食材とは?
老化を加速させるもう一つの要因が「細胞の炎症と酸化」です。高齢者医療の専門家で精神科医の和田秀樹氏は、こう語ります。
「細胞が炎症を起こすと、体内で酸化が進み、老化が加速します。これを防ぐためには、抗酸化作用のある緑黄色野菜やナッツ類を積極的に摂取することが重要です。年齢とともに食が細くなる方は、必要に応じてサプリメントを活用してもいいでしょう」
まとめ:老化は止められなくても、“遅らせる”ことはできる
老化は誰にでも訪れるものですが、そのスピードは人によって異なります。遺伝的な要因を変えることはできませんが、残りの4割は日々の生活の中でコントロール可能です。
バランスの取れた食事、抗酸化を意識した食品選び、そして自分で考え行動する習慣——これらを日常に取り入れることで、少しでも若々しく健康な体と心を保つことができるかもしれません。
老けにくい未来を目指して、まずは「今日の食事」から見直してみてはいかがでしょうか?
